五月ももう半ば。
夜になると田んぼから蛙の声が聞こえてくる。
りんごはもう、少し膨らみ始めている。今年初めて聞いたが身になり始めたこの様子を「りんごさたましっこ(魂)入ったら」と言っていた。
前にも書いたかもしれないが、youtubeで様々な講演会などを聞きながら仕事をしている。
天文学、生物学、哲学、宗教など分野は様々だが、共通して感じるのは自己の曖昧さである。
- 我々の身体は星によって作られた物質で出来ている。
- 自分の体というが、我々の体内にはおびただしい数の菌類などの生命があり、一つの生態系といってもいい。
- 食べたものを体に取り込み、我々の体を成すものは常に入れ替わっている。
などなど。
昔から色々考える方ではあったので、汚い話だが、小便をすればいつか海に流れ、蒸発して雲になり、雨になり、誰かがまたそれを飲み、また排泄し、今度は高い山の雪になり、氷河になり・・・、ということもよく考えていた。
水だけでなく、私たちの身体も同じようなもので、様々に姿を変え、巡り巡っていると言える。
となると、他人と私は何が違うのか、人間と他の生物は何が違うのか、その辺の土と何が違うのか。
などと偉そうに考えるのだが、今日の帰り道、鳥の糞が降って来て私に直撃した。
いつかの私の姿であると言っても良いうその糞が、やはりとても不快であった。