夏日。
今日はNHKラジオの聞き逃しサービスで面白い話を聞いた。
皆さんも覚えがあると思うが、楽しい時間はあっという間で、つまらない時間は長く感じる不思議についての仮説だった。
私が聞いて理解したのは、時計を使って測る物理的な時間と、人が感じる感覚的な時間の流れが一致するかしないか、ということであるようだ。
まず、時間(を含め物事)はエントロピー(乱雑さの度合い)が高い方へと進むので、もし局地的にエントロピーが減少した場合、周囲のエントロピーは必ず増加していることになる。
人は複数のシステムで時間を認識し、記憶・記録が増える方向にも時間の流れを感じているが、記憶、記録が増えると、そこにパターンが生まれて整然としてくる。つまりエントロピーが低い状態となっていく。
つまり物理的な時間がエントロピーの高い方へ流れるのと反対に、脳はエントロピーが低い状態へ時間の流れを感じることになる。
面白い授業、面白くない授業に置き換えるとわかりやすいが、楽しい時間というのはおそらく脳内のエントロピーが低い状態であり、局地的なエントロピーの減少が起きている。その際には脳の外側のエントロピーは増加していなければならない。
ということはこの時、エントロピーが低くなる方に人が感じる感覚的な時間と、エントロピーが高くなる方に感じる物理的な時間の流れが一致して、時間が速く進む様に感じられる。
逆に楽しくない時間は一致せず、長く感じてしまうのではいか。
これが不思議の正体ではないかということである。
帰宅後は句会の為の俳句をいくつか作った。
今回の兼題は「夏帽子」。