斑雪で「はだれ」または「はだれゆき」と読む。
まばらに積もった春の雪や、解けかけてまばらに残っている雪のこと。また、はらはらとまばらに降る雪。
今年は平地にはほとんど雪が残っていないが、山の方を見ると斑雪があるなーと思って眺めている。
新型コロナウイルスで随分いろんな物事が中止になっているし、私のような無名のSSWでさえもその煽りを受けている。
思うようにいかないが、冷静に思い返せば、これまで思うようにいったことなんてどれほどあっただろうか。
冴えない青春、叶わない恋、売れないCD、上がらない給与、貯まらないお金、身につかない徳・・・・・・・・・。
悩みや不平不満のない時なんてほんの少ししかなかったのに、いつまでもそこにすがっているのだ。
昔はもっとポップでユーモアのある、例えばキセルのような音楽を作りたいと思っていて、いくつか良い曲も出来たものの、その後は何をどうしても上手くいかなくなってしまった。
とうとう諦めて、何も考えないで自分から出てくるものを歌にしてみると、それはそれでなかなか面白く、これが自分の歌かと妙に納得がいくのである。
「諦める」は今では良くない意味で使われることが多いが、本来は「明らかにする」という意味がある。詳しくはこちら。
こんがらがってわけの分からなくなった状態を明らかにしていってくれるのである。
私は案外、曲作りから人生を学んでいるのかもしれないと思う。